本州と四国を結ぶ3つの橋(本州四国連絡橋)について整理する

四国に住んでた僕にとっては身近な3つの橋(本州四国連絡橋

について、東京や大阪で暮らしている人にはあまり知名度がないことがわかってきたので、改めて整理します。

 

①瀬戸大橋

瀬戸大橋

瀬戸大橋

正式名称は児島・坂出ルート

1988年に開通。香川県坂出市岡山県倉敷市を繋いでいます。

 

特徴は車道の下を鉄道が走っていること。岡山-香川間を15分程度で繋いでおり、観光だけでなく、双方の通勤の足にも使われています。

基本的にJR四国の路線はほぼ全線赤字なのですが、この岡山-香川を結ぶ本四備讃線は唯一黒字(2019年時点)という、JR四国の希望の星です。

また、この規模の橋を鉄道が走っていることは世界的にも珍しいらしく、「世界一長い鉄道道路併用橋」としてギネスに登録されています。

 

岡山と四国が一本の橋で繋がれているわけではなく、途中にある離島を10本の橋で繋いでいます。

SAやPAになっている離島もあり、中でも与島PAは瀬戸内の海を一望できるビュースポットになっています。

 

香川側の起点には「瀬戸大橋記念公園」があり、瀬戸内の島々を一望できる一大観光スポットになっています。

 

瀬戸大橋記念公園からの景色

瀬戸大橋記念公園からの景色

瀬戸大橋記念公園の建物

公園内にあるホール的な何か


 ②明石海峡大橋

明石海峡大橋

明石海峡大橋

 

正式名称は神戸・鳴門ルート。

1998年開通。神戸市と淡路島を繋いでいます。

(「明石」と名がついていますが、明石市には掛かっていません。勘違いしている関西人も多いはず。)

 

明石海峡大橋本州と四国を繋いでいるわけではありません

本州と四国の間には淡路島があり、淡路島と四国を繋いでいるのは大鳴門橋という橋です。

 

大鳴門橋

大鳴門橋

 

図で説明するとこんな感じです。

 

明石海峡大橋と大鳴門橋

渾身の手書き

大鳴門橋は橋の下を電車が走れる作りになっています。一方、明石海峡大橋にそんな仕様はありません。

明石海峡大橋を電車が通っていれば、今頃関西からの直通電車があったかも…さすれば四国の存在感もより増してたんじゃないかなあと思う今日この頃です。

ストロー現象が加速する可能性もありますが、トータルで見ると+に働いていた気がします。あくまで四国側の意見ですが)

 

 

また、淡路島から徳島に渡った先は大毛島という離島であり、その先には「小鳴門橋(こなるとばし)」という橋があります。

 

 

この小鳴門橋、歴史はかなり長く、1961年に完成しています。(新幹線より古い!)

神戸・鳴門ルートおよび本州四国連絡橋がまだ絵に描いた餅であった当時、徳島県が小鳴門橋を竣工したことによって、国に対する本州全通への大きなアピールになったそうです。

今では並行して走る高速道路ができたため、本州からの交通に使うことはほぼありませんが、四国と本州をつなぐ大きな役割を果たした橋なのです。

 

しまなみ街道

しまなみ海道

しまなみ街道

正式名称は尾道今治ルート

1999年に全通。広島県愛媛県を繋いでいます。

 

しまなみ街道」は途中の離島にかかる10本の橋および島内の道路の総称です。

瀬戸大橋と違い、それぞれの離島が大きいので、「橋」というよりかは一つのルートとしての印象が強いです。

 

しまなみ街道はこれまでの2つと違い、自転車での通行が可能です。

今治側の起点である来島海峡大橋ではガチめのチャリに乗ったライダーを多く見かけます。

 

自転車ライダー

自転車ガチ勢の様子

しまなみ海道はトータルで70km以上あり、アップダウンも激しいので、ママチャリでちょこっと観光に〜みたいなテンションでアタックすると後悔する可能性大です。復路で瀬戸内海が嫌いになります。

 

また、しまなみ海道および本州四国連絡橋は車で渡るとそれなりのお値段がかかりますが、自転車で渡るとめちゃくちゃ安いです。

普通車だと片道2,890円(平日)ですが、自転車だと500円です。間違いなく四国に渡る最安の方法です。

 

加えて言うと徒歩での通行も可能です。全通はどえらい苦行なので推奨できませんが、今治側起点の来島海峡からの景色は大変心奪われるので、四国に遊びに来た際はお散歩してみることを推奨します。

 

瀬戸大橋

瀬戸内の穏やかな海を徒歩で堪能できます

 

どうせ四国に来るなら橋を渡ったほうがいい

四国へ旅行するなら本州四国連絡橋のいずれかは渡ることを推奨します。

アクセス的な側面はもとより、瀬戸内海の景色を楽しむなら橋の上からが一番良い、というのが私の持論です。

いずれのルートもSAおよびそれに準ずるスポットがあるので、まずは車を飛ばして、展望台にきたら景色をアテにコーヒーを楽しむ、というのはいかがでしょうか。

 

それでは今日はこのへんで。