小笠原旅行記③ 1日目後編 父島の繁華街 大村を散策&グルメ探訪
2/19 小笠原諸島 父島到着1日目。
島の南側にあるゲストハウス シャンティーバンガローから北側の繁華街 大村を目指して徒歩で散策しました。
散策開始から2時間、ようやく人里に到着。今回は父島のメインストリートを中心に綴ります。
前回、前々回のブログはこちらから。
奥村から大村を目指す
改めて、大村の位置はこのあたり。
前回到着した奥村から島の中心部を目指します。
奥村にはスポーツコートや福祉センターなど、公共色のある施設が立ち並びます。
テニスコートにはいつも住民の皆様が詰め掛けていました。
いずれもかなり綺麗な施設です。
台風も多く、資材も届きにくい小笠原ですが、インフラは高いレベルで整えられています。世界遺産だからなのか、それとも東京都の潤沢な予算によるものなのか。
交差点にトンネルがありました。
このトンネルから蜘蛛の巣を散らしたように小学生が走ってきました。
(写真にはあまり写っていませんが、奥からぞろぞろと後陣がやってきました。)
島といえば往々にして人口減ですとか、少子高齢化が課題として挙げられますが、小笠原は年々人口が増加しています。
小笠原村は人口増加中。6月26日は小笠原諸島が日本に返還された日。 - 人口・面積・人口密度・
島の人に話を聞くと、内地から移住して来る人が後を立たない。しかし、十分な物件数がないため、定住へのボトルネックになっているそう。
小笠原は可住地面積が多くなく、資材の運搬が容易でないため、新築物件の建設も困難、おそらく世界遺産になったことで新規の建設も制限されていることでしょう。
空き部屋は順番待ちで、築古木造1kのアパートが7~8万円と、東京23区の中でも高級な地域と同程度の家賃水準にまで高止まりしています。
憧れの島暮らしには障壁がたくさん、しかしそれを乗り越えて来る人が多数いるのが小笠原という村のようです。
小笠原のダウンタウン 大村でスーパーやカフェをチェック
奥村から歩いて20分程度、おがさわら丸が停泊している二見港を過ぎ、大村に到着しました。
表通りにはスーパーや生協など、商店が並びます。
並びます、と言ってもスーパーは僕が認識した限りで1件、酒屋が1件、生協/JAがそれぞれ1件だけで、酒屋は少し離れた地区にあります。コンビニをはじめとするチェーン店はありません。
中でも目を引くのが「スーパー小祝」。おがさわら丸到着の2時間後くらいには商品が並び始めるので、島の人たちがこぞって買い込みに押し寄せます。
スーパー小祝は小笠原返還間も無くから営業している島随一の老舗店です。
ボロボロになった看板は、幾度となく訪れた台風に耐えながら父島の歴史を見続けてきたのでしょうか。
ちなみに、島の物価は生鮮食品を中心に高めです。
例をあげると
- パン…内地の1~2割増し
- 冷凍食品…内地の倍くらい
- レタス、キャベツのような葉物…内地の2.5~3倍
- 島で取れるもの・土産物…普通の値段
くらいの感覚でした。やはり輸送コストのぶん、傷みやすい食品は割高になりがち、一方で、生活必需品は行政から補助が出ているそうなので、このような価格の差が生まれているのかもしれません。
島内の名物といえば、「ギョサン」も販売されていました。
ギョサンは元々小笠原の漁師が海辺でも快適に歩けるように作られたサンダルです。
試しに履いてみるとフィット感が良く、確かに水辺での作業に向いているなと感じました。
僕は事前にドンキでクロックスのパチモンを買ってしまったのですが、こんなことならギョサンを現地調達すればよかったと後悔しました。
裏手の道に入ると、食事処が軒を連ねています。
昔からの趣を残した店舗もある反面、アメリカンな色合いで垢抜けた印象を受けるお店が多かったです。
メインストリートは全体的に南の島の雰囲気を押し出しているように感じました。
少し小腹が空いてきたので、ランチをいただきます。
この日のランチは「ハートロックカフェ」小笠原の景勝地、ハートロックから名前を取っています。
小笠原上陸後初のメニューはサメバーガー。
軟骨魚類というと身がアンモニア臭いイメージがありましたが、全くそんな様子はなく、あっさりとした白身魚の味でした。
腹ごしらえをした後は近くにあった「大神山公園」へ。
めちゃくちゃ綺麗な公園です。広場にはステージらしきものもありました。小笠原では音楽フェスも行われているそうで、そういったイベントの際の会場にもなるとか。
「ふくちゃん」で小笠原グルメを堪能
その後も夕暮れくらいまで街を散策し、日が沈んでからは宿で仲良くなった人たちと居酒屋へ。
1日目のディナーは「ふくちゃん」。島民からの評判も非常に高いお店で、お魚も串物も絶品でした。小笠原最初の夜にはこの上ないチョイスでした。
特に美味しかったのが「メカジキをなめろうみたいにして味噌和えにしたやつ」と「近海で取れた白身魚(アカバだった気がする…)のバターホイル焼き」
もちろん他のメニューも絶品。亀の刺身だけは一段階劣るかな…まああれは珍味的なポジションだから…
程よく気持ちよくなったところで宿の人にピックアップしてもらい(これもありがたかった。何度もありがとうございました)、シャンティーに帰還。星空の下飲み直すという粋なことをして同居人たちとの中を深めました。
この後島固有種のオガサワラオオコウモリを見つけたりしつつ、小笠原最初の夜はふけていきました。
次回は二日目の様子です。
それでは今日はこの辺で。