三宅島旅行記③ 死の森と埋もれた神社
海辺のHOWEVERロケ地を離れ、島の中腹あたりにある神社を目指します。
ちょうど海岸線を走っていた時に、枯れ木の林が見えていたあたりです。
真っ白な枯れ木の林の中に佇む神社、、、今回もRPGの匂いがします。
(海から森にフィールドが移るのも高ポイントです。出現モンスター変わりそう)
ここまでの旅程はこちらから。
椎取(しいとり)神社へ
枯れ木が立ち並ぶ林を抜け、椎取神社に到着です。
白い枯れ木は2,000年に発生した大噴火の火山ガスによるもの。
今では徐々に緑も戻りつつあります。
こっちが自分で撮った写真。
赤々とした鳥居が目立ちますが、これは噴火後に設置し直したものだそうです。
(奥の社殿も同様)
当時のものは噴火によって埋まってしまっています。
鹿児島の桜島でも同じようなものがあって、そちらは当時の鳥居が残っていたので、今回も探してみます。
ありました。
超埋まってます。一番上の部分しか見えません。
復元された鳥居と同じサイズだとすると、4mくらいでしょうか?
噴火とんでもねえな…
埋まった鳥居の近くに廃墟を発見。
一見すると物置小屋のようですが、他に建物が見当たらないあたり、社殿を兼ねたなんでも小屋みたいなものと想像します。
ススキに隠れてはっきりしませんが、これも噴火で埋もれているはず。
逆側に回り込んでみます。
逆側から。バッチリ埋まってます。
木の雨戸?が泥でがっつり覆われています。泥には苔も生えていて、噴火以来手をつけていない感がありありと伝わってきます。
むしろこれだけ泥にさらわれても建物は崩壊せずに原型を保ってるんですね…木造なのにすごい。
新社殿を奥に進むと、パワースポット感満載の神聖な場所に出ました。
火山岩で覆われた地表からは青々とした木々が生えています。枯れ木だらけの周辺の林とは対照的です。
RPG的には中盤〜終盤に訪れる精霊から物語上のキーアイテムをもらえる場所と考えるのが妥当でしょう。おそらくここに足を踏み入れた瞬間HP・MPが全快します。
その後もらったアイテムによって開かれたダンジョンで中ボス戦に突入します。
同行していた友人もゲーム好き、かつこの手のしょうもない話が大好きな人間だったので、ひとしきり設定を議論して遊んでいました。
伊豆諸島には24の神社があり、そのうちの12社が三宅島に集中しているそうです。
はっきりとした理由は不明ですが、江戸時代の三宅島は流刑地であり、歌舞伎役者や当時の新興宗教の教祖など、多くの知識人も罪人としてこの島に送られました。
様々な文化のるつぼと化した三宅島には、今でも様々な伝説が残っています。
そんな「歴史の島」の側面を持つことが、神社を多く有する傍証なのかもしれません。
そろそろ日も暮れてきましが、次は本丸、島中央部の火山に向かいます。
一泊二日で魔王の居城に向かうというとんでもないせっかちプレイです。
それでは今日はこの辺で。