東京都内の秘境(?)駅 青海線 白丸駅をぶらり散歩
中央線や青海線は車窓から見える景色が本当に綺麗です。
アクセスの手軽さと美しさを掛け算すると、日本トップクラスの路線ではないかと思います。
そんな青海線の中で最も乗降者数が少ない秘境(?)駅、白丸駅に向かいます。
片道1時間半 手軽に秘境駅へ
渓谷に囲まれたロケーションと、普通に生活している分にはまず立ち寄ることがない物珍しさから、東京都内の秘境駅と呼ばれています。
新宿から片道2時間もかからず辿り着くこの駅のどこが秘境駅なのか、という気持ちもありつつ、その景色の美しさには以前より心惹かれていました。
2017年1月、成人の日の朝に出発。
スタート地点は当時住んでいた三鷹。1時間半もかからない行程なので、ゆっくりスタートします。
いつも通勤で使っている電車に揺られること1時間弱。乗り換え駅の青海駅に到着です。
青海駅の待合室は昭和チックなレトロな装飾が施されており、数分の待ち時間ながら目を楽しませてくれました。
奥多摩行きの確定列車に乗り換えます。冬真っ只中だったので、キャンプやハイキングに向かう乗客はほとんどいませんでした。
30分ほど経つと白丸駅に到着です。味のある標識が出迎えてくれます。
横を見ると白くて丸いものが。
まさかこれが駅名の由来ではあるまいと思いつつ、その前を通り過ぎます。
(待合室らしいです)
ホームから左右を撮影。
トンネルを出てすぐの所に駅があります。いかにも山あいの集落のために作られた駅という感じがします。飯田線で途中下車した時のことを思い出します。
駅を出て、周辺をうろうろします。
白丸駅はホームと民家が繋がっているので、出口を間違えると人の家の敷地に不法侵入してしまいます。
駅は高台にあり、国道に出るまでにやたらと傾斜のきつい階段を下っていきます。
白丸駅近辺をブラブラ
特に目的地も定めず、奥多摩方面の道沿いに進んでいきます。
標高が高いのと、雪が歩道脇に積もっていることで、普段暮らしているあたりより間違いなく寒いはずなのですが、この日は風がほとんどなかったので、見た目以上に快適だった記憶があります。
(今更ながら当時はiPhone 5Sを使ってたので、どの写真も画質が荒い、、、)
しばらく歩いていると、多摩川にかかる橋がありました。数馬峡橋というそうです。
同じ多摩川でも僕の知っている多摩川とは全然雰囲気が違うなあ、などと思いながら、橋の方向に歩いていきます。
後から調べると、多摩川の始点は奥多摩湖らしく、このあたりはほぼ最上流だったみたいです。
川崎あたりに達する頃には見る影もなくなっていると思うと、このあたりの美しい川が生まれたての赤ちゃんのように思えて愛おしく感じられます。
数馬峡橋から川を見下ろします。
山々に挟まれたエメラルドグリーンの水面は、東京にいることを忘れさせるような輝きを放っていました。
徳島の那賀町で見た景色に似ています。というか、この辺の雰囲気が四国の山あいにそっくりです。電車がなければ四国と言われても違和感ない。
いや、山あいの町がどこも同じような見た目なだけなのか。岐阜や長野あたりでも何回も見た気がする。
そんなことを考えながら、橋の向こう側に向かいます。
橋を渡ると和風な作りの建物がありました。
地主の家かと思いましたが、よく見るとお店を営んでいる看板が出ていました。
ここはアースガーデンという白丸では数少ない飲食店で、肉料理が有名なんだそうです。
小腹も減っていたので何かつまもうかと思いましたが、この日は定休日。オフシーズンはまるっとお休みなのかもしれません。適当に散歩しに来た日はこんな行き当たりばったりがちょうど良かったりします。
2~3時間ぷらっとしたあたりで電車に乗り、帰路につきます。
冬の森の匂いを身体いっぱいに吸い込んで、リフレッシュできた1日でした。
2018年以降、青梅〜奥多摩間は「東京アドベンチャーライン」と名付けられ、キャンプやハイキング客で盛況しているそうです。
今年の夏はキャンプしたいなぁ。
それでは今日はこの辺で。