「お隣の国」は本当に韓国?地図上で一番近い国を比べてみた
私は暇な時にはgoogleマップを見てニヤニヤする特殊性癖の持ち主なのですが、そんな日課をこなしている時にふと思ったことがありました。
「日本の『お隣の国』って本当に韓国なんだろうか?」
決して政治思想があるわけではありません。サムギョプサル大好きです。
確かに韓国は東京や大阪からアクセスがいい。けど、北海道に住む人にとって同じことが言えるだろうか?
直線距離ならもっと近い国があるのではないか?
てか宗谷岬行った時ロシア見えてたし。絶対あっちの方が近いじゃん。
というわけで、「なんとなくでお隣=韓国」と言うのは今日で終わりにしたい。日本の国境から一番近い「真の物理的『お隣の国』」はどこなのか、ここではっきりとさせたいと思います。
今回のルール
カウントするのは有人島のみ
例えば日本の最南端、沖ノ鳥島と北マリアナ諸島最北の島、ファラリョン・デ・パハロス島はめちゃめちゃ近いです。(ファラリョン・デ・パハロス島の方が北にあるくらい)
しかし、この二島はいずれも無人島。いくら近いと言っても無人島同士が隣接してるのを「お隣の国です」というのはなんだか違う気がするので今回はノーカウントとします。(というか無人島まで入れると調べるのがめちゃめちゃしんどい)
実際の経路は度外視
「北海道からロシアまでは物理的には近いけど、実際は船を使って○時間かかるから〜」的な所要時間はカウントしません。
今回はあくまで「地図上の距離」を判断基準とします。
ところどころガバい
なにぶん地図を見ながらの目分量になるので、実際の距離と若干の差分が生まれることが想像されます。
その辺は生暖かく見守ってください。暇人の戯れ程度に思っていただけると幸いです。
その1 韓国
第一候補は「お隣の国」筆頭 韓国です。
関空からソウルまでは約2時間。のぞみに換算すると静岡あたりの時間感覚のアクセスの良さですが、実際はどれくらいの距離があるのでしょうか。
日本で最も韓国に近い島、対馬から朝鮮半島まではおよそ49.5kmです。
晴れた日は韓国南東の都市、釜山が見えるそうです。
(釜山出身の友人曰く、「釜山は日本で言うと大阪みたいな街」らしいです。私は大阪出身なので釜山行きたいです)
ラジオも日本より韓国の番組の方がよく入るらしい。50km弱で間に山もなければだいぶクリアに聞こえるだろうなぁ。
その2台湾
韓国と同様、日本各地からアクセスがいい台湾。
そんな台湾に一番近いのは日本の最西端、与那国島。
沖縄本島と石垣島から一日一本飛行機が出ているほか、石垣島からはフェリーも発着しています。
しかし、与那国島の近くは海流が激しく、船体がかなり揺れるそうです。私は絶対に飛行機で行きます。
また、数少ない日本固有種の馬、与那国馬が海を闊歩したり、日本最大の蛾、ヨナグニサンがいたり、与那国島でのみ製造が許可されている60度超えのバケモノ泡盛「どなん」があったりと、その激しい潮の流れと他の島との距離という天然の城壁のおかげで、固有の文化が今も残っている島です。
本題。台湾と与那国島の距離は約110km。韓国-対馬間に軍配が上がりました。
とはいえ、与那国島-沖縄本島は520km、同じ八重山諸島の石垣島でも127kmの距離があることを考えると、いかに台湾に近い島なのかが伺えます。
(沖縄本島-与那国島って東京-大阪間より遠いんですね…沖縄広すぎるわ)
100km以上の距離があっても、晴れた日には楽々台湾が見渡せるそうです。
その3 ロシア
ロシアといっても、隣接しているのは極東部です。都市部のモスクワとかサンクトペテルブルクは涙出るほど遠いです。
広大なロシアで一番日本に隣接しているのがサハリン。日本側は稚内です。
(北方領土がどうのこうの…みたいな話になるとややこしいので割愛します)
国内最北端の地、宗谷岬からサハリンまでは直線距離にして43km。トップランナーかつ海上を走れる異能力者なら2時間強でたどり着く距離です。
稚内とサハリンは夏季限定でフェリーが出ています。片道4時間半くらい。到着地はサハリンの南端、クリリオン岬ではなく、ちょっと北東の方にあるコルサコフという港です。
(「ちょっと」と言っても軽く100kmはありそう。北方の地はスケールが違う)
残念ながら2019年は運行しなかったそうです。このフェリーがないとロシア本島に渡らないとサハリンに行けないので大変。詳しくはの北海道サハリン航路株式会社のHPをご参照ください。
ちなみに、「ロシアで一番アクセスのいいところ」という意味だとウラジオストクになります。成田から2時間半くらいで行けるそうです。
観光資源が豊富ってわけじゃなさそうだけど、そこら中でキリル文字が飛び交うところに東京-新大阪間くらいの時間感覚で行けるのはロマンがあります。
番外編 アメリカ
本州民からすると遠く離れた南の楽園のイメージですが、島しょ部からだと見え方が違います。
小笠原諸島最南端の有人島、母島からサイパンまでの距離は1330km。
今回の計測の土俵には上がらない距離ですが、日本とアメリカが札幌と名古屋くらいの距離間で繋がっていると考えるとなんとなく不思議な感じがします。
海の国境(中間線というらしい)は完全に接しているので、一番ではないにしろ、お隣さんと呼んでも間違いではない…のかな?
日本の立地(?)はおもしろい
今回の調査の結果、物理的「お隣の国」はロシアということがわかりました。
日本の立地っておもしろいですね。ロシアとアメリカに挟まれてたり、全然雰囲気違う国に囲まれてたり、二泊三日の海外旅行するには不自由しない気がします。
来年は海外旅行行きてえなー!
それでは今日はこの辺で。