大阪府の人口と可住地面積の話

※この記事は昔noteで書いたものを修正・加筆したものを掲載しています。(noteの記事は削除済)

 

大阪府の人口はどの市町村に集まっているのか?

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@中之島



僕は大阪府出身です。

大阪は日本で三番目に人口が多い都道府県です。
大阪府が公表している数値によると、2018年9月時点の人口は8,825,396人だそうです。

900万人弱です。めっちゃ多いです。
14人に1人は大阪に住んでいます

一番人口が多い市町村はもちろん大阪市です。

その数は2018年9月時点時点で2,725,006人です。
23区を除いた全市町村で横浜市についで2位です。
大阪府民の3人に1人は大阪市なんですね。

 

大阪府下で人口第2位はどこでしょう?

正解は堺市です。
もう一つの政令指定都市ですね。

では堺市の人口は?

同時期で831,017人です。

 

 

少なくない?

1位の大阪市からガクッと下がりました。
大阪市が三分の一稼いだとはいえ、このペースで900万人に到達するのでしょうか?

 

と思って調べてみると、大阪は3位以下がめちゃくちゃ強い。

第3位  東大阪市 496,082人
第4位  枚方市  403,009人
第5位  豊中市  398,295人
第6位  吹田市  371,753人
第7位  高槻市  352,849人
第8位  茨木市  282,194人
第9位  八尾市  267,103人
第10位 寝屋川市 233,897人
(いずれも2018年9月時点)

 

20〜50万クラスの市がTOP10に名を連ねているのです。

ここまでの合計がおおよそ635万人。900万人も納得です。
(ちなみに私が生まれ育った岸和田市は次点の11位でした。惜しい。)

さらに、大阪府下43の市町村のうち、10万人を超える市町村が21市と、半分近くを数えます。

 

なぜ大阪は満遍なく人が住んでいるのか?

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@天王寺動物園

いろんな要素はありますが、可住地面積がキーワードになると思っています。

可住地面積とは、総面積から林野面積と主要湖沼面積を差し引いた面積、すなわち人が住める面積のことです。

大阪府はこの可住地面積の割合が69.5%と、全都道府県で一番高いのだそうです。
たしかに大阪って奈良や和歌山との県境に行かないと山もありませんし、大きな湖もありませんね。

 

さらに、大阪府の面積は香川県についで2番目に小さいです。

すなわち、狭いながらも住める場所が多い、言い換えれば府全体にコンパクトに人が行き渡っている

それによって、産業やコミュニティが形成されやすく、ヒトをはじめとするリソースが集まる土壌ができているのではないでしょうか。

もちろん産業は大阪府単体で成り立つものではありませんし、海運の歴史や災害に強い立地など、考え出したら色々出てきます。

しかし、この可住地面積と総面積の割合は、大阪が発展した一つの要素に数えられるのではないでしょうか。

 

まとめ

大阪に人が多い理由の一つは、満遍なく人が住めるから…なのかもしれない

 

それでは今日はこの辺で。